治療例 Report
左肩甲骨の急性痛
Y.Dさん 年齢:50歳 性別:男性
主な症状
突然起きた左肩甲骨の痛み
治療内容
仕事のストレスはないが多忙、既往歴にくも膜下出血があり、お酒をよく飲む。
治療日前日、職場で床にある重いものを急激に持ち上げたところ激しい痛みが、肩甲骨に走った。その夜は眠れず翌日来院。肩甲骨の内端から肩甲骨上に痛みを感じていたことと経穴の反応から、本治穴に急性期に使用する金門を選穴。標治治療としては、元々頸部の可動域もかなり悪く、強い刺すような痛みがあったため、パルスを使用。中斜角筋と後頭下筋群にアプローチした。胸鎖乳突筋の過緊張もあったため、台座灸を3壮施灸。施術直後にNRS10/10であったが、4/10まで下がった。
治療頻度
週2回の施術で、2回の通院でほぼ痛みを感じない状態になった。自覚症状はないが、頸部の可動域が非常に悪いため、現在も週1~10日に1回通院中。
経過
良好
担当者
小倉 愛
閉じる
鍼灸の適応 Adaptation
WHO(世界保健機関)による鍼治療が
有効とされる疾患の暫定リスト
頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエール氏病、白内障、急性結膜炎、近視、 中心性網膜炎、急性上顎洞炎、急性鼻炎、感冒、急性扁桃炎、歯痛、抜歯後疼痛、歯肉炎、 急性咽頭炎、急性気管支炎、気管支喘息、食道・噴門痙攣、しゃっくり、急性・慢性胃炎、 胃酸過多症、胃下垂、麻痺性イレウス、慢性・急性十二指腸潰瘍、急性・慢性腸炎、便秘、 下痢、急性細菌性下痢、打撲による麻痺、末梢神経系疾患、多発性筋炎、神経性膀胱障害、 肋間神経痛、頚腕症候群、坐骨神経痛、腰痛、関節炎、夜尿症
その他、鍼灸の適応症として以下のものが挙げられています。
- 【運動器疾患】肩こり、五十肩、頚椎症、変形性膝関節症、腱鞘炎、テニス肘 etc.
- 【呼吸器疾患】過呼吸症候群、神経性咳嗽、風邪による諸症状の緩和 etc.
- 【消化器疾患】消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群痔疾、食欲不振 etc.
- 【疼痛性疾患】頭痛、坐骨神経痛、術後疼痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛 etc.
- 【循環器疾患】低血圧症に伴う諸症状、冷え症、本態性高血圧症 etc.
- 【泌尿器疾患】過活動膀胱、インポテンス、失禁症 etc.
- 【産婦人科系疾患】月経異常、更年期障害、逆子、不妊 etc.
- 【感覚器系疾患】仮性近視、眼精疲労(疲れ目・ドライアイ等)、耳鳴り、難聴 etc.
- 【小児疾患】夜尿症、小児神経症、小児消化不良症 etc.
- 【その他】不眠症、肥満症、自律神経失調症、片麻痺、顔面神経麻痺、アレルギー疾患 etc.