治療例 Report
前庭神経炎によるめまい
Y・Aさん 年齢:60歳 性別:女性
主な症状
前庭神経炎による回転性と浮動性めまい
治療内容
症状:後頭下筋群からなる首の可動域制限強く、呼吸浅く、めまい、吐き気
脈:沈・遅・虚/ 舌:淡紅・舌下静脈怒張/ 腹:小腹不仁と冷・胸脇苦満/
反応経穴:太渓・公孫、照海他
精神不安と吐き気の軽減の治療穴: 百会、内関、他
めまいの是正の治療箇所:足底部のメカノレセプター分布区域、照海他
後頭下筋群からなる首の可動域制限:該当筋群と肩甲背神経への低周波パルスと灸
治療頻度
半年間通院/1回/週
経過
処方された薬の効果をあまり感じることができず、めまいによる吐き気と不安により受診。家族の介護等で、睡眠不足、疲れなどから精神的にも負荷がかかり、症状が悪化。治療6回目あたりから、めまいの軽減を自覚。首の可動域の増幅とともにめまいも消失。
自宅のセルフケアとして、メカのレセプターへの灸と首のストレッチを指導。完全治癒したため治療終了
担当者
小倉 愛
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鍼灸の適応 Adaptation
WHO(世界保健機関)による鍼治療が
有効とされる疾患の暫定リスト
頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエール氏病、白内障、急性結膜炎、近視、 中心性網膜炎、急性上顎洞炎、急性鼻炎、感冒、急性扁桃炎、歯痛、抜歯後疼痛、歯肉炎、 急性咽頭炎、急性気管支炎、気管支喘息、食道・噴門痙攣、しゃっくり、急性・慢性胃炎、 胃酸過多症、胃下垂、麻痺性イレウス、慢性・急性十二指腸潰瘍、急性・慢性腸炎、便秘、 下痢、急性細菌性下痢、打撲による麻痺、末梢神経系疾患、多発性筋炎、神経性膀胱障害、 肋間神経痛、頚腕症候群、坐骨神経痛、腰痛、関節炎、夜尿症
その他、鍼灸の適応症として以下のものが挙げられています。
- 【運動器疾患】肩こり、五十肩、頚椎症、変形性膝関節症、腱鞘炎、テニス肘 etc.
- 【呼吸器疾患】過呼吸症候群、神経性咳嗽、風邪による諸症状の緩和 etc.
- 【消化器疾患】消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群痔疾、食欲不振 etc.
- 【疼痛性疾患】頭痛、坐骨神経痛、術後疼痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛 etc.
- 【循環器疾患】低血圧症に伴う諸症状、冷え症、本態性高血圧症 etc.
- 【泌尿器疾患】過活動膀胱、インポテンス、失禁症 etc.
- 【産婦人科系疾患】月経異常、更年期障害、逆子、不妊 etc.
- 【感覚器系疾患】仮性近視、眼精疲労(疲れ目・ドライアイ等)、耳鳴り、難聴 etc.
- 【小児疾患】夜尿症、小児神経症、小児消化不良症 etc.
- 【その他】不眠症、肥満症、自律神経失調症、片麻痺、顔面神経麻痺、アレルギー疾患 etc.