治療例 Report
坐骨神経痛
Tさん 年齢:60歳 性別:男性
主な症状
仕事で動いていて、午後になると左下肢の痛みで50mも歩けなくなってしまう
治療内容
元々腰痛歴があり、今回の受傷の前にぎっくり腰をやっている経過あり
脈は沈脈 腹部はやや硬め
手足の冷感あり しびれのため、足は一枚皮を多く被っているような感覚
痺れが生じるのは左足のふくらはぎ外側 そこから下は全部痺れる
症状を繰り返しているため、まずは痛みの感覚の是正目的で本人が普段感じている痛みや痺れよりも強い刺激(パルス)を入れながら、腎兪、委中を中心に坐骨神経の走行に沿って刺針
坐骨神経が出てくる腰椎の間の関節も動きが不良であったため、椎間関節部、神経根部の順に局所治療
神経自体の伸長性も低下しているため、鍼による治療後は神経ストレッチを同時に実施
治療頻度
6診目までは週2回で3週間実施 その後は週1回で4診し、10回目からは2週に1回
経過
痛みや痺れはほぼなくなり、夜まで仕事が可能になる
現在は腰にやや重たさがあるくらい
本人としてもだいぶ良くなって、前よりも動きやすくなっているとのこと
担当者
佐生 琢郎
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鍼灸の適応 Adaptation
WHO(世界保健機関)による鍼治療が
有効とされる疾患の暫定リスト
頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエール氏病、白内障、急性結膜炎、近視、 中心性網膜炎、急性上顎洞炎、急性鼻炎、感冒、急性扁桃炎、歯痛、抜歯後疼痛、歯肉炎、 急性咽頭炎、急性気管支炎、気管支喘息、食道・噴門痙攣、しゃっくり、急性・慢性胃炎、 胃酸過多症、胃下垂、麻痺性イレウス、慢性・急性十二指腸潰瘍、急性・慢性腸炎、便秘、 下痢、急性細菌性下痢、打撲による麻痺、末梢神経系疾患、多発性筋炎、神経性膀胱障害、 肋間神経痛、頚腕症候群、坐骨神経痛、腰痛、関節炎、夜尿症
その他、鍼灸の適応症として以下のものが挙げられています。
- 【運動器疾患】肩こり、五十肩、頚椎症、変形性膝関節症、腱鞘炎、テニス肘 etc.
- 【呼吸器疾患】過呼吸症候群、神経性咳嗽、風邪による諸症状の緩和 etc.
- 【消化器疾患】消化性胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、過敏性大腸症候群痔疾、食欲不振 etc.
- 【疼痛性疾患】頭痛、坐骨神経痛、術後疼痛、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛 etc.
- 【循環器疾患】低血圧症に伴う諸症状、冷え症、本態性高血圧症 etc.
- 【泌尿器疾患】過活動膀胱、インポテンス、失禁症 etc.
- 【産婦人科系疾患】月経異常、更年期障害、逆子、不妊 etc.
- 【感覚器系疾患】仮性近視、眼精疲労(疲れ目・ドライアイ等)、耳鳴り、難聴 etc.
- 【小児疾患】夜尿症、小児神経症、小児消化不良症 etc.
- 【その他】不眠症、肥満症、自律神経失調症、片麻痺、顔面神経麻痺、アレルギー疾患 etc.